今回は、近隣で開業されているI先生からのご紹介がご縁でした。前職の閉院に伴うご開業であったため、開業時期がご事情によって流動的に動く、息の長いプロジェクトとなりました。
その中で弊社は、事業計画・資金計画の作成から、複数の金融機関との折衝、製薬卸さん・社会保険労務士さんとの役割分担の整理、そして開業スケジュール全体の進行管理までを担い、比較的主導的にプロジェクトマネジメントを行いました。時系列でご覧いただくと、開業が実際にどのように進んでいくのかが見えてくるかと思います。
クリニック概要
くらた内科・リウマチ科クリニック
院長:倉田雅之先生(血管内科専門医)
所在地:〒651-1221 兵庫県神戸市北区緑町2丁目3-24 福田ヶ辻ビル3F
アクセス:神戸電鉄有馬線「山の街駅」より徒歩7分
診療科目:内科・リウマチ科
【条件】
・賃貸物件(ビル3階のテナント)
・血液内科専門医による内科・リウマチ科クリニック。神戸市北区では数少ないポジション
・前職の閉院に伴うご開業で、開業時期がご事情により流動的(当初想定から前倒しに)
・生物学的製剤・JAK阻害薬など専門的な治療に対応
・骨密度(DEXA法)測定装置など専門機器を導入
・弊社へは、近隣で開業されているI先生からのご紹介
・医療機器や届出面は製薬卸さんがサポート
・神戸市北区医師会への入会を予定
【お手伝いしたこと】
・事業計画・資金計画の作成
・複数の金融機関との折衝(比較・条件交渉)
・士業連携(社会保険労務士さん=採用・人材面の窓口)
・製薬卸さんとの役割分担の整理(弊社=事業計画・資金調達・生命保険/人材=社労士さん)
・生命保険の設計・契約手続き
・神戸市北区医師会への入会手続きのサポート
・開設届など税務・行政手続きの段取り確認
・開業までのスケジュール全体のプロジェクト管理
【時系列】
2024年
8月 近隣で開業されているI先生よりご紹介。倉田先生よりお電話をいただき、概要を確認。
9月 ご自宅を訪問して打合せ。以降、断続的に事業計画・資金計画を作成。
10月 I先生にも同席いただき、物件側のK様とも打合せ。
11月 再度ご自宅を訪問。
12月 前職の閉院に伴うご開業の方向が固まる。ただし開業時期はご事情により流動的(当初は翌年末を想定)。
2025年
2月 打合せ。閉院・引継ぎの選択により、開業時期が変動する見通しを共有。
3月 前職の閉院時期が確定し、開業を前倒しへ。保険診療開始・開設届の時期感を確認。
4月 賃料・共益費など物件条件を調整。神戸市北区医師会の入会資料を入手。A銀行・製薬卸さん・C信用金庫と順次コンタクトを開始。
5月 製薬卸さんと打合せし、役割分担を整理(弊社=事業計画・資金調達・生命保険/人材=社労士さん)。収支予測を倉田先生にご提案し、金融機関(A銀行・B銀行)へ打診。納税額まで織り込んだ資金計画の修正案を弊社スタッフとともに作成・提出。
7月 設備見積もりの確定を受けて計画を再策定し、金融機関提出用に製本。A銀行を訪問し、保証面などの論点を整理。D銀行にもオファー。
8月 A銀行より条件提示。
9月 製薬卸さんと支払条件を協議。D銀行とも面談・条件提示を受けるが、最終的には見送り。
10月 A銀行へ正式にオファーし、実行に向けて前進。賃貸借契約およびライフライン契約をK様と調整。生命保険の契約手続きを実施。神戸市北区医師会の入会手続きを進行。
11月 ご家族の給与設計についてご回答。融資の実行が完了。
2026年
2月 保険診療を開始し、くらた内科・リウマチ科クリニック開院。
【雑感】
・約1年半にわたる、息の長い案件でした。前職の閉院時期という「動く前提」があり開業時期が流動的だったため、各所との段取りを止めないための進行管理(プロジェクト管理)が、今回もっとも重要な役割だったと感じています。
・金融機関は複数行に打診し、条件を比較しながら折衝しました。金利タイプ(変動・固定)も含めてご検討いただき、最終的にご納得のいく条件での実行に至りました。
・製薬卸さんが医療機器・届出面で手厚くサポートされる体制だったため、弊社は事業計画・資金調達・生命保険、人材面は社労士さんと、早い段階で役割分担を整理できたことがスムーズさにつながりました。
・自己資金と借入のバランスを踏まえた資金計画を策定し、開業初期の立ち上がりを見据えた組み立てとしています。
・リウマチ専門医による内科・リウマチ科という地域で希少なポジションであり、開業後の広がりも期待できる案件でした。
